
ネガティブな思考を認める
物事を「ネガティブ」に考えてしまう人は、そのことについて悩むことが多いかもしれません。
性格のせいなのか
解釈がおかしいのか
どうしても「ネガティブ」なことばかり考えてしまいます。
ついには、そんな自分にうんざりしてしまったり、責めてしまったりします。
しかし「ネガティブな思考」は、絶対に排除しなければいけないような「悪者」ではありません。
「ネガティブな思考」は、脳と心の免疫力を高めてくれる役割があります。
また「ネガティブな思考」をしてしまう人には、
- 物事に慎重に取り組む
- 思いやりがある
- 性格が穏やか
などの良い傾向があります。
ただし「ネガティブな思考」は押さえつけたり排除しようとすると、悪い方向へ向う性質があるため、うまくコントロールする必要があります。
「ネガティブな思考」をコントロールするするとは、
- まず「ネガティブな思考」を否定も肯定もせずそのまま受け止める
- そして、ネガティブな感情を持ってしまった理由を客観的に考えてみる
- 理由がわかったところで、自分にできることや改善できることを行動に起こしてみる
ということです。
例えば、スリムな友達に海に行こうと誘われた
- 嫌がらせだと思った
- 海には行きたいけれど、自分は太っているので水着になることに抵抗を感じた
- 約束の日までダイエットしてみることにした
「考え」が生じることは止められないことなので、「考え」たことを責めたところで何も解決しません。
「ネガティブな思考」を受け止め、なぜその考えに至ってしまったのか振り返ってみます。
冷静に考えてみることで「◯◯◯だから、反応してしまった」という自分の本心に気づくことができるかもしれません。
ここで「だからムリ」としてしまえば何の進展もありませんが、「◯◯◯」を改善してみようと思えたら素晴らしいことです。
この前向きな可能性を探す考え方が「ポジティブな思考」なのです。
「ネガティブな思考」があるから、「ポジティブな思考」があります。
「ネガティブ思考」があるから、「ポジティブ思考」に気づけることもあり、2つが一体となって良い力を発揮してくれます。
「ネガティブな思考」をしてしまっても、前向きな可能性を探す機会をもらったと考えるようにしましょう。
「ネガティブ思考」は「ポジティブ思考」をするためにあると考える