「悪い自分」も受け入れる
自分のこころの中には、さまざまな気持ちがあります。
その中にはずるい自分、醜い自分など「悪い自分」も多く存在していて、「悪い自分」に出会うたびに、罪悪感や羞恥心を持ってしまいます。
そんな自分を責め、悪い思いを消し去ろうともがいてみるものの、絶えず生まれる「悪い自分」。
深く考えて思いついたものではなく、ふっと浮かんでくる思いは止めようがありません。
止めることができないのであれば、どうすればいいのでしょうか?
それならば「受け入れる」しかないのかなぁ~なんて思います。
「悪い自分」だとしても、誰でもなく「自分の中から生まるもの」です。
「自分の中で生まれるもの」とは、これまで生きてきた中で身につけた「処世術」みたいなものなのではないかと考えました。
例えばの話です。
お金を1円も所持せず何日間も食べることができていない状況で、道ばたに無人の野菜販売があったとします。
その棚においしそうなトマトや果物が置いてあったとしたら・・・そのトマトや果物を食べないで通り過ぎることができるでしょうか?
またマニュアルには記されているけれど、その行程を省いても特に問題ないと判断できたとしたら、それでもその行程を省かずに行いますか?
- 良くないことだとわかっていても、生きるためならする
- 本来は行うべきだとわかっていても、結果的に問題ないのであれば省く
これらは、経験や学習から得た発想があっての判断だと思いませんか?
ここで言いたいことは、たとえ「悪い考え」だとしても、これまでの経験や学習から得た発想なのだということです。
「悪い自分」が生まれることは自然なこと(考えが生まれること自体は悪いことではない)。
「悪い自分」も自分だということです。
決して「悪い考え」を行動に移してもいいということではありません。
「悪い自分」を無理に取り払おうとせず、それも自分であると受け入れた上で、正しい判断と行動が出来れば「良し」としていいのではないでしょうか。
「悪い考え」も、自分のこれまでの経験や学習から得た発想である