「悪い方向に考えるクセがある」から「憂鬱な気分になる」わけではない
あなたは自分の「感情」について、自分の「クセ(性格)」がもたらす結果だと考えていないでしょうか?
特にネガティブな感情を抱きやすい人は、自分について「悪い方向に考えるクセがある」と自己分析しているのではないかと思います。
だから「気分が落ち込む」のは、「自分の性格のせい」なので仕方のないとあきらめていませんか?
気分が落ち込んでいるときは「自分の推測は正しい」と決めがちなので、気分が良好なときに自分の考え方だけに原因があるわけではないことを知っておく必要があります。
「考え方」が「感情」に影響を与えることは確かにありますが、両者の関係は双方向に働き、「感情」も「考え方」に影響を与えています。
「憂鬱な気分になった」ことが原因で、「何もしたくない」だから「何も変わらない」という結果が生まれる可能性があるということです。
「感情」は、「行動」や「身体(体調)」とも深く関わっており、気分が落ち込むと何もしたくなくなったり、食欲がなくなったりします。
「気力」や「意欲」、「体力」が低下することで、「行動」も少なくなります。
すると「何も変わらない」状況が色濃くなり、ますます落ち込んだ状態になってしまいます。
これらのことから「憂鬱な気分」になるのは、「悪い方向に考えるクセがある」からだけではないことが理解していただけるかと思います。
大切なことは日頃から、
- どんな刺激(ストレス)に弱いのか
- 刺激(ストレス)を受けない、またはスルーさせる方法はないか
など「傾向」と「対策」を考えておくことです。
たとえば「体調が良い状態」であれば、同じ刺激を受けても「憂鬱な気分」にはならないかもしれないといった感じです。
「自分を守る体制」を整えておくことで、
- とっさのときも対応できる
- 落ち込みを軽減できる
可能性は高まります。
「自分を責める」ことは、良い結果をもたらしてはくれません。
それよりも「自分が楽になる方法」をみつけて、実践するようにしてください。
自分をネガティブな感情にさせる原因が何かを知る